あかりの鹿児資料館は、兵庫県の南部を流れる加古川の河口に位置する加古川市にあります。江戸時代より綿花の栽培が盛んな加古川で、明治時代に木綿のランプ芯を製造販売したランプ屋が基となり、企業の資料室として出発。平成9年に財団の認可を受け「財団法人あかりの鹿児資料館」となりました。館名は、『播磨国風土記』に記された加古川の地名由来の話にちなみ、加古川を表す「鹿児」の文字を用いています。

当館では、電気よりも前の時代に屋内で使用したあかりの道具の収集・展示を行っています。収集したあかりの道具は、美術品ではなく当時、火を灯し実際に使用された生活用品です。油を入れれば、火を灯す事が出来るように整備を心がけております。
時代と共に移り変わるあかりの道具ですが、その燃料によって分類する事が出来ます。古代より使われた植物の種子から採れる「植物油」と石油を代表とする「鉱物油」です。植物油を「江戸のあかり」、鉱物油を「明治の洋燈」と分けて展示しています。

当館では約2000点のあかりの道具を所蔵しており、定期的に展示替えを行っています。江戸の人々が使用した知恵と工夫の道具の数々や、明治を華やかに彩った文明開化の象徴の石油ランプをご覧ください。ご来館お待ちしております。

あかりの鹿児資料館外観