
過去の展覧会「雪洞と雛人形と干支の丑」【〈ぼんぼり〉と〈ひなにんぎょう〉と〈えとのうし〉】
会期
2021.03.02(火) - 2021.04.29(木)
展示会紹介
緊急事態宣言が解除された3月2日より、開催いたします。
「雪洞と雛人形と干支の丑」(「ぼんぼり」と「ひなにんぎょう」と「えとのうし」)
この度、「雪洞(ぼんぼり)と雛人形(ひなにんぎょう)と干支(えと)の丑(うし)展」を開催する運びとなりました。
童謡「うれしいひなまつり」の歌い出しの「あかりをつけましょ ぼんぼりに」と出てくる「ぼんぼり(雪洞)」は、ロウソクに火を灯し、その光源を紙や絹で覆い柔らかな光とした照明器具です。雛人形の両脇に置いてある道具を誰もが見た事があるでしょう。その語源は、「ほんのり」が転じ、雪の洞穴からもれ出る柔らかい光を表す漢字を当てたとも云われます。今回はひな祭りのイメージに合う雪洞を展示しております。
ひな祭りは3月の節句に子供の健やかな成長を祈る行事です。関西では、旧暦の季節感からひと月遅れの4月3日に行われてきました。昔は、豪華な衣装人形が持てない地方の庶民のために、それぞれの土地で土人形が作られました。今回展示している雛人形の中でも、大型の土人形は兵庫県養父市関宮で古くから作られている葛畑土人形です。「つちびーな」とも呼ばれ但馬地方で親しまれてきました。ほかの人形たちも贈る人の子供たちへの思いを感じます。
また、緊急事態宣言のため1月16日より臨時休館いたしました。そのため「郷土玩具展~干支の牛・丑・ウシ~」を多くの方にご覧いただく事が叶いませんでした。一部ではありますが、牛の玩具も一緒に展示しております。
コロナが終息に向かう事を牛たちに願い、雛人形に春の訪れを感じてください。季節感を大切にすごせる日々に感謝したいと思います。ぜひ、ごゆっくりご覧ください。